2012年4月25日水曜日

硬いものを食べましょうと言われてますが。。。。。

顎を成長させるために、硬いものを食べましょうとよく言われてますが、これは少しいかがなものかと思っています。

確かに軟らかいものばかり食べていると、顎の成長に問題が出てくるとは思いますが、年齢にあった指導があるべきです。

前歯や奥歯が少ししか生えていない子供が、硬いものを与えてもうまく咬めないので食べれないのは当然ですし、無理に食べさせると丸呑みするようになったり、好き嫌いにもつながります。

人の食事は母乳から始まって、離乳食になりやがて固形食を食べれる様になるわけですが、この一連の流れの習得が非常に重要なのです。

まだ、年齢的に軟らかい物しか食べれない時に硬い物ばかり与えていると、軟らかい物を食べる学習が出来ていないうちに硬いものを食べないといけないので、硬いものをうまく食べれず食べ物がいつまでも口の中にあって、なかなか飲み込めなかったりしてきます。

当院でもなかなか食べ物を飲み込まない、いつまでも口の中に食べ物があると言うお子さんの話を多く聞くようになってきました。

これは、硬いものを食べさせないと顎が成長しないとよく言われるようになったため、早いうちから硬いものを食べさせる様になったためではないかと思います。

私達は簡単に物を食べて飲み込んでいますが、実はとても難しい作業をしています。

前歯で噛み切り、奥歯ですりつぶし、そうして出来た食べ物の塊を舌のうえに集めて飲み込みこんで食べているのです。
この習得は段階を経て獲得できるものですから、無理に硬いものばかり食べさせないでバランスよく色んな硬さのものを食べさせるようにしましょう。

そしてよく咬む事が大事です。

当院には食べ物の硬さを表すポスターが貼ってますので参考にしてみてください。