2012年4月9日月曜日

脱灰と再石灰化


 
歯は物を食べる毎に脱灰と再石灰化を繰り返しています。

簡単に説明すると歯の表面が溶けたり、また溶け出た成分がもどったりを繰り返していると言う意味です。

人はどんな物を食べても口の中は酸性に傾きます。

つまり物を食べてる時、歯が溶けやすい状態になっていると言うことです。
そして実際に歯の成分が溶け出ている状態を脱灰といいます。

また飲食をやめて30分以上経ってくると溶けでた成分がもどってきて、修復されて来ます。
これが再石灰化です。

ですから頻繁に何かしら物を食べていると、修復機能がおいつかなくなり歯の成分が度々溶け出ることで、穴があいてくるのです。
これが虫歯の始まりです。

特に甘いおかし類は、より酸性に口の中がなるので歯が最も溶けやすい状態になります。

あめなどいつもなめていたり、ジュースを頻繁に飲んでいると虫歯になりやすいのは修復の機能が追いつかないためです。

実は、この修復機能(再石灰化)に唾液は、とても重要な役割をしています。

唾液は汚れを洗い流してくれたり、酸性に傾いていた口の中を中和したり溶け出た成分をもどしてくれたりします。

ですから、唾液の状態が虫歯の出来やすさにも関係してくるのです。
唾液の量が多かったりさらさらしていると虫歯になりにくいのはそのせいです。

そしてもうひとつフッ素もこの再石灰化の手伝いをしてくれます。
歯の成分をなるべく溶け出ないようにしたり、溶け出たものを早く回収したりしてくれます。