2012年3月12日月曜日

エナメル質形成不全歯

歯の質は大抵の場合、歯が出て来てからの状態によって決まって行きます。

よく、うちの子供の歯の質が弱くってと言われる方がいますが、スタート時点ではみんなほぼ同じ状態です。

歯は萌えてから唾液の中の成分などを取り込みながら、約2年ほどかけて丈夫になって行きます。
いきなり完璧な状態では出て来ません。

そのため歯が萌えてからの約2年間の状態がどうだったのか、歯ブラシをあまり行ってなかった。甘いものが凄く多かった。などの生活習慣で歯の質は決まっていきます。

ですから、この時期はとても重要です。

しかしながら、明らかに質の弱い歯もあります。
それがエナメル質形成不全歯と呼ばれているもので、明らかに歯の色が部分的に違っていたり、形が崩れているものです。

こういった歯は、集団検診などでは見つかりずらく、影になって診にくいと虫歯と判断されてしまう事もあります。

弱い歯が出てきたからといって悲観することはありません。
こうした歯は、きちんと守ってあげることが大切です。

弱い歯は虫歯になり易いですが、基本的に歯は削らないのが一番です。
もちろん虫歯にしたら削らないといけませんが、削る量は少ない方がいいものです。

そのためにも定期検診をきちんと受け、早期にそういった歯を発見してもらいフッ素やシーラントなどの予防処置を行うのが有効です。

もちろん一番重要なのは食生活と日々の歯磨きです。